東京大空襲の翌朝、焼け野原の中に立つ女性、こと。彼女は日本初の女寿司店店主にして自ら板場に立って店を切り盛りし、昨年94年目を迎えた築地玉寿司の礎を築いた女性。
愛する夫を亡くし、店を支える板前を戦地に取られ、店さえも容赦ない無差別爆撃に燃やされた彼女を支えたのは夫の最後の言葉「玉寿司を頼むよ」の一言だった。
昨年2月、全席完売で劇場来場者記録を樹立した舞台【こと~築地寿司物語~】の続編となります。
築地玉寿司2代目の中野里ことさんをモデルにした物語は前作より少し時代を遡り、大正昭和の時代、ことと栄蔵夫妻と共に築地に市場が移ってきてから世界の築地と呼ばれる現在に至るまでの礎を築いた人々の日々を描きます。
震災や戦争にも負けることなく、明るく、強くこの時代を生き抜いた本当にあった物語。
平成30年3月1日(木)~11日(日)
築地ブディストホール
脚本監修はあの方 今回はなんと日本シナリオ協会会長にしてドラマでは≪あぶない刑事≫、≪探偵物語≫、≪太陽にほえろ!≫、≪西部警察≫、アニメでも≪ルパン三世シリーズ≫、≪名探偵コナン≫シリーズなどの正に時代を動かしてきた作品を世に送り出してきた柏原寛司さんを脚本監修にお迎えします。
モデルとなった築地玉寿司の全面協力のもと、日本人の強さと暖かさをぎゅーっと詰めこんで日本の全ての世代に贈る舞台です。 情報通信が発達し、今や世界の垣根は殆ど無くなったからこそ私たちも忘れてしまった日本の良さがあるように感じます。 本当にあった物語、そこに登場する人間味溢れる人物たちを通じて私たちが忘れてしまった日本人の強さ、美しさを舞台を通じてお客様にその時代を肌で感じて下さい。