出島出発より下関まで

休憩や宿場では本来は許されないがシーボルトの研究に対して理解を示す役人の許しで周辺を散策し、様々な観察を行った。大村湾で真珠貝の養殖場を見学、貝をご馳走してもらう。ビュルガーは貝の中にあった真珠をかじり、歯が欠けた。

嬉野温泉では泉質検査なども行い、温泉卵を作って食す。武雄温泉では入浴も出来た。

各所で見物人が集まり歓迎されたが、特に小倉では秩序正しく並ぶ歓待の列に、シーボルトは高貴な人の葬式かと勘違いした。

長崎街道の終着である小倉からは小舟に分乗して関門海峡を渡り、下関に上陸。船の準備を待つために8日間同所に滞在をしたが門人たちが多く集まり、また彼らの連れた友人知人たちの診察を依頼されてシーボルトは大忙しであったという。

シーボルト“日本” 捕鯨図

シーボルトは鯨油のみを使用し乱獲する西洋の捕鯨と違い、食肉はもちろん髭や骨まで残すところなく使用する日本の捕鯨も紹介